アイテム詳細
夜10時を少し回ったころ。
子どもたちの寝息が静かに揃いはじめて、リビングにようやく静けさが戻ってくる。
「今日は観れるね」
「うん、やっとね」
そう言って二人で選んだ映画は、何年も前に観たことのある、少し古いフランス映画だった。
ストーリーはところどころしか思い出せないのに、セリフや音楽が妙に心に残っていた作品。
ソファに並んで座ると、自然とお互いの足がラグの上に伸びる。
しっとりとしたレザーの質感が、ひんやりと伝わってくるけれど、いやな冷たさじゃない。
時間を経た素材だけが持つ、落ち着いた静けさ。
ああ、今日もこの感触だ、と少し安心する。
映画は、静かに、でもしっかりと心を動かしていった。
言葉の少ない登場人物たちのやりとりに、ふたりとも引き込まれていく。
物語が終わるころには、まるで会話をする必要がないくらい、何かが通じ合っていた。
エンドロールが流れはじめる。
音を立てずに体勢を崩し、ソファにもたれながら、足をゆっくりとラグの上に滑らせる。
「いい映画だったね」
「うん、また観たいね、何年か後に」
そして、少しの間だけ沈黙。
ラグに触れた足先が、ふと重なって、どちらからともなく笑いがこぼれる。
「…ココアでも淹れようか」
「お願い。甘いやつ」
ふたりの間に会話が戻る。
でもその静けさの奥には、確かに“共有した時間”の手触りが残っている。
ラグの感触とともに、きっとまた思い出せる夜。
このラグは、言葉のいらない時間にそっと寄り添う、夫婦の夜の記憶を包む場所。
余韻の温度も、足元が覚えている。
サイズ:170×240cm
素材:天然レザー100%
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