Breeze/ブリーズ[Dining Chair] | albo(アルボ)

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日々の記憶に寄り添う、alboのセレクト

Breeze/ブリーズ[Dining Chair]

27,500 [税込]

商品カテゴリー
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W470 D455 H735 SH415
オーク無垢材 ポリウレタン塗装、ポリエチレンメッシュ
BK:PVC(張地)
LGY/DGY:ポリエステル100%(張地)

無駄な要素を省いた細身のラインで、
軽さと座り心地を追求したダイニングチェア。
座面の張地は、やさしくナチュラルなカラーのファブリックと
引き締まった印象のPVC(ブラック)からお選びいただけます。
カバーを外してメッシュの状態で使えば、
座面の通気性も良く、また違った雰囲気を楽しめます。

アイテム詳細

初夏の朝

その日は、初夏らしい澄んだ青空が広がっていた。

窓から差し込む光がダイニングに置かれたオーク無垢材の椅子の背をやわらかく照らし出す。
まるでずっと前から家族を見守ってきたかのような存在感を放っていた。

大学に通う娘が久しぶりに帰ってきた朝。
母が焼いたトーストの香りと父が淹れたコーヒーの湯気が漂い、ダイニングテーブルの周りに人の気配が集まる。
「やっぱり家の味っていいね」
娘がそう言って笑うと、座っている椅子がふっと音もなく応えるように彼女の体を支えた。

座面に張られたファブリックの優しい感触は、旅先や下宿では感じられない安らぎを思い出させてくれる。
娘はふと座面のカバーを外してみた。
現れたのは通気性の良いメッシュの座面。
「わ、涼しい」
初夏の風が窓から入り込み、メッシュを通り抜けて体を撫でる。
布と木、空気と光が溶け合う瞬間。まるで椅子そのものが呼吸しているかのようだった。

食卓では母が忙しなく動き、父は新聞を広げ、妹は学校の支度に追われている。
でも、娘だけはその椅子に腰かけたまま時間を止めたように景色を眺めていた。
オークの木目が陽に透け、長年使えば使うほど色づき家族の記憶が刻まれていく未来を想像する。

やがて家族が出かけ、静かになったダイニング。
娘はPCを開いて課題を始める。
軽やかな造りなのにしっかりとした安定感を持つ椅子は長時間の作業にも寄り添い、彼女の集中を支えてくれる。
窓の外からは庭木を揺らす風の音。
ふと深呼吸すると、どこか新しい季節の始まりを告げる匂いがした。

家具は、ただそこにあるだけじゃない。
暮らしの呼吸に寄り添い、家族の思い出を映し出す舞台になる。
この椅子もまた、名もなき日常を「忘れられない一日」に変えてくれる存在なのだ。

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