Noguchi Table ― 静かな彫刻がある暮らし―
リビングの真ん中に置かれたガラスの天板。
光をやわらかく反射しながら、周囲の景色を映しこむ。
Noguchi Table は、見る角度によって表情を変える“静かな彫刻”だ。
でも、それ以上に──
家族の暮らしそのものを映す鏡のような存在でもある。
「空間」と「人」のあいだにある家具
このテーブルには、角がない。
脚の3つの面はゆるやかに交わり、天板は空気のようにそこに浮かぶ。
その姿は、どこか「誰かが座るのを待っている」ようでもあり、
「会話の中心にいながら、主張しすぎない」ようでもある。
仕事帰りの父親がコーヒーを置く場所であり、
子どもが描いた絵をそっと広げるステージでもある。
休日には母親の手が花を生け、
夜には3人分のティーカップが淡い光を反射する。
何も語らず、すべてを受け止める家具。
それが、このテーブルの本質だ。
“自然”を写すガラス、“彫刻”のような木
alboがこのテーブルを敬愛するのは、素材の在り方にある。
厚みのあるガラスは「水」のようで、空間に透明な余白をつくる。
脚の木部は、まるで大地のようにその重みを支える。
空と大地が、ひとつの家具の中で出会う。
その構造そのものが、人と自然、人と人の調和を象徴している。
家族がそれぞれ別の方向を向いていても、
Noguchi Table の周りでは、なぜか視線が交わる。
無意識のうちに、会話が始まる。
このテーブルには、家族の“中心”をつくる力がある。
10年後も、そこにある彫刻
子どもが成長し、暮らしの形が変わっても、
このテーブルはきっと変わらずにそこにある。
キズも光も、家族の時間の痕跡として刻まれていく。
alboが大切にする「思い出を家具で残す」という考え方を、
Noguchi Table は静かに体現している。
家具というより“記憶の器”。
それが、alboが見つめるNoguchi Table だ。
Noguchi Table は、完成されたデザインでありながら、
家族の成長や季節の光とともに、表情を変えていく家具です。
日常の真ん中に“芸術”があるということは、
暮らしそのものが少しずつ美しくなっていく、ということ。
「今日はどんな景色を映している?」
そんな問いかけが生まれる場所に、このテーブルは似合うと思う。

