Eames Lounge Chair― 働いた背中を、受け止める家具 ― | albo(アルボ)

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Eames Lounge Chair― 働いた背中を、受け止める家具 ―

慌ただしい毎日の中で、ほんの少しだけ深呼吸をしたいときがある。
ソファでもベッドでもない、“休息のための居場所”が欲しくなる瞬間。
Eames Lounge Chair は、そんな“ひとりの時間”を贅沢に包み込むために生まれた。

デザインではなく、休息をデザインした椅子

1956年、チャールズ&レイ・イームズによって生み出されたこの椅子。
「柔らかく包み込むような、温かみのあるモダン家具を」という想いから誕生した。
背もたれの曲線、革の質感、座ったときの沈みこみ──
どれもが「人が休む」という行為のために設計されている。

alboがこの椅子に惹かれるのは、その人間らしさだ。
デザインの美しさよりも、
「人がどんな気持ちで座るか」を見つめているところに、温度がある。

家族の時間にある、“ひとりの時間”

Eames Lounge Chair は、リビングの中で少し離れた場所にある。
子どもが床で絵を描いている向こうで、父親がゆっくり腰を下ろす。
手にはコーヒー、足元には柔らかなラグ。
家族の声が背景に溶け込みながら、
ほんの数分だけ、自分の呼吸に戻る時間。

それは「家族と離れる時間」ではなく、
“家族の中にいながら自分を取り戻す時間”。
この椅子は、そのための小さな避難所のような存在だ。

経年変化がつくる“思い出の革”

Eames Lounge Chair の最大の魅力は、経年変化の美しさにある。
革は使うほどに柔らかく、艶を増し、
木のシェルには光の跡や触れた指の記憶が残る。

10年後、その艶を見たとき、
そこには自分が過ごしてきた“静かな時間”が映っている。
仕事を終え、家族の眠る時間に一人座る夜。
あるいは休日の昼下がり、窓から入る光の中で目を閉じる午後。

Eames Lounge Chair は、人生の余白を包む家具だ。
それはalboが信じる「家具の役割」とまったく同じ場所にある。

alboがこの椅子に感じること

家具は、家族の中心にある“舞台”でもあり、
ときに“舞台袖”に控える存在でもある。

Eames Lounge Chair は、後者の代表だ。
日々の生活を支えるだけでなく、
その人の「心の休み方」をそっと見守っている。

照明の明かりを少し落とし、
Akari のやさしい光の中でこの椅子に沈みこむ──
そんな時間を過ごす人の姿が、alboの理想の暮らしと重なる。

「家具は、働く人を支えるためにもある。」

誰かと過ごす時間を支えるテーブルがあれば、
ひとりの時間を受け止める椅子もある。

Eames Lounge Chair は、“頑張った一日”を包み込む場所。
家族の暮らしの中で、
“ひとりの時間を大切にすること”を教えてくれる家具だと思う。

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