10年後の思い出をデザインする家具選び | albo(アルボ)

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Column / コラム

10年後の思い出をデザインする家具選び

家具を選ぶとき、多くの人が考えるのは「今の暮らしに合うかどうか」です。部屋の広さにフィットするか、今の家族構成にちょうどよいサイズか、今の趣味やライフスタイルにマッチするか──。それはもちろん大切な視点ですが、家具は家電や消耗品とは違い、長く暮らしに寄り添う存在です。だからこそ「いま」だけを基準に選んでしまうと、数年後に物足りなさや不便さを感じることがあります。

成長する家族と家具の役割

たとえばダイニングテーブル。小さなお子さんがいる家庭では「家族3人だからコンパクトで十分」と思うかもしれません。けれど子どもが成長すると、友達を連れてきて宿題をしたり、誕生日パーティーを開いたりと、食卓は一気ににぎやかになります。数年先には、子どもが試験勉強や工作をする「作業台」としても使われるでしょう。そのとき、広々とした天板のありがたさを痛感するはずです。

ソファも同じです。夫婦ふたりなら二人掛けで十分だと考えても、子どもが隣に座ったり来客が増えたりするうちに、あっという間に狭く感じるようになります。「あと少し大きめにしておけばよかった」と思う瞬間は、未来を想像できなかったときに訪れます。

家具は未来を映す舞台

家具はただの道具ではなく、未来の生活を映す“舞台”のような存在です。テーブルの周りにどんな笑顔が集まるのか、ソファの上でどんな会話が生まれるのか。そうした情景を10年先まで思い浮かべながら家具を選ぶことは、未来の思い出をデザインする行為と言えます。

家具は「いまの快適さ」だけでなく、「これからの暮らしにどんな余白を与えてくれるか」を基準にしてみてください。未来を見据えて選んだ家具は、長い年月の中で家族の物語を刻み込み、思い出そのものへと育っていきます

この記事の著者

宮本 翔伍

1991年1月生まれ。株式会社albo代表。
家具を売るだけでなく、その向こうの時間に寄り添いたくて、2025年春に独立しました。約11年間、販売の現場で見てきたたくさんの暮らしが、今の自分の土台です。
同じ想いを持つ仲間と始めたばかりの小さなブランド”albo”。
まだ店舗はありませんが、いつか誰かの「はじまりの場所」のそばにいられる家具を販売していきたいと思っています。

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