“あなたに届けたい家具”が見つかった日 | albo(アルボ)

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家具と暮らしの物語がそっと並ぶ場所

Column / コラム

“あなたに届けたい家具”が見つかった日

展示会で見つけたその家具は、

一目見て、「この人に届けたい」と思い浮かぶ誰かの顔があった。

家具との出会いは、いつも偶然に見えて

本当は、その人の暮らしに必要とされていたような、

そんな静かな必然に感じることがある。

その日もそうだった。

木目に、あの人の暮らしが浮かんだ

オーク材のゆるやかな曲線を描くアームチェア。

丁寧に削り出された無垢の木。

しっとりとしたレザーの座面。

派手さはないけれど、背筋をすっと伸ばしてくれるような佇まい。

その椅子を見たとき、とあるご夫婦の顔がふと浮かんだ。

「まだ小さい子どもがいて、

 ダイニングは“食べる”場所というより、

 家族が1日の話をする“場”なんです」

そう話してくれた奥さま。

この椅子なら、子どもと並んで、ゆっくり会話ができる。

深く腰をかけながら、肘をついて少し笑って、

食後のココアを飲みながら、一日の出来事を語れる。

そんな情景が、まだ届けてもいないのに、目の前に浮かんだ。

“売れる家具”ではなく、“届けたい家具”

alboは商品を選ぶとき

「人気だから」「おしゃれだから」で仕入れることはない。

いつも問いかけているのは、

「この家具は、誰の暮らしに寄り添うだろう?」

家具が置かれる場所

そこに流れる時間

そこで交わされる会話の温度まで想像してみる。

そうすると、不思議と「この人に届けたい」という想いが生まれる。

家具は、“使うため”に選ばれるけれど、

alboは、“届けたい人の暮らし”のために家具を選んでいる。

それは、暮らしを預かる責任でもある

家具はただの「モノ」ではない。買って終わりではなく、

**そこから長い時間を一緒に過ごす「存在」**になる。

だからこそ、届ける責任がある。

この家具がこの家族にとって本当に幸せな選択だったのか。

10年後に見ても「これでよかった」と思ってもらえるか。

alboは、それをいつも想像しながら家具を選び

ときにはおすすめしない選択もする。

届けたあとに届く「ありがとう」の言葉

後日、そのご夫婦から届いたメッセージ。

「この椅子に座ると、なんだか心が整います」

「子どもが自分の椅子って呼んで、毎朝座るのが日課です」

「買った家具を見て、またあの時間を思い出しました」

家具を届けたあとに、その家で過ごす時間が伝わってくる。

それがalboにとっての、“仕事の実感”です。

家具との出会いは、人との出会いでもある

家具を仕入れるということは、

誰かの未来の暮らしに、そっと種をまくような行為だと思っています。

そこから芽が出るかどうかは、

私たちがどれだけその人の暮らしを想像できるかにかかっている。

“あなたに届けたい家具”が見つかる日。

それはalboにとって、最も心が動く日でもあります。

そして、それを誰かの家にお届けできた日。

その瞬間こそが、alboというブランドの存在理由なのだと、あらためて感じています。

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