家具の失敗学—やらないための学び | albo(アルボ)

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家具の失敗学—やらないための学び

失敗は恥ではなく、次の人の成功の種です。

“よくある失敗”を、原因と回避法まで含めて共有します。目的は、買い物の不安を減らし、届いてからの幸福度を底上げすること。

失敗1|サイズは合っているのに動線が詰まる

原因:通路幅の基準不足。椅子後ろの余白60cm、主要動線80cmを満たせていない。

回避:新聞紙で実寸型紙を作り床に置く→歩く→椅子を出し入れする“動作テスト”。

失敗2|座面高と天板高の相性ミス

原因:椅子46cm×天板72cmで太ももが詰まる。

回避:椅子43–45cm×天板70–72cmが日本の体格に合いやすい黄金比。家族の平均身長を起点に微調整。

失敗3|ラグが小さくて家具が“泳ぐ”

原因:脚がラグ外に出て視覚が分断。

回避:端5cm理論(家具脚がラグ内に5cm入る)。ズレ止めを併用。

失敗4|夜の表情が寒い

原因:一灯頼み。光の高さが単層、色温度も固定。

回避:90/120/160cmの三層+2700K/3500K切替。読書と団らんで灯りを使い分ける。

失敗5|搬入で詰む

原因:エレベーター・曲がり角の内寸未確認。

回避:最小回転半径を3D or 簡易図で確認。場合により分割納品や脚外しを前提に。

あるお客様の話

写真映えを優先して脚の細いテーブルを選びましたが半年後、揺れが気になりはじめ、食事の会話が微妙に落ち着かなくなりました。

そこで、脚を25–30mm厚のしっかりしたものに交換し、ラグを拡張しました。

たったそれだけで、食卓に安心という静けさが戻りました。

美しさは、安定の上に成立します。

この記事の著者

宮本 翔伍

1991年1月生まれ。株式会社albo代表。
家具を売るだけでなく、その向こうの時間に寄り添いたくて、2025年春に独立しました。約11年間、販売の現場で見てきたたくさんの暮らしが、今の自分の土台です。
同じ想いを持つ仲間と始めたばかりの小さなブランド”albo”。
まだ店舗はありませんが、いつか誰かの「はじまりの場所」のそばにいられる家具を販売していきたいと思っています。

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