和室リメイク!暮らしに馴染む和モダンスタイル。静とモダンが調和する部屋
先日、M様邸の和室をコーディネートをさせていただきました。
今回のテーマは「落ち着いた和空間」。
トレンドをあえて気にせず、緊張しない空間に仕上げることを心がけました。
今回のお客様のお人柄的に、あまり派手なものを配置してしまうと、返って落ち着かない空間になってはいけないと思ったからです。
まずはお客様のライフスタイルをしっかりと汲み取り、ご提案に値する商品か、こちらで分別させていただきました。
納品写真(Before)

納品写真(After)


ひときわ目を引く、パッチワークラグ
まず最初に目が行く、カラフルなラグ。
こちらはビンテージペルシャ絨毯を、再構築したものになります。
異なる時代、異なる物語を持つ絨毯の一片一片が集まり、新たなる物語を紡ぎ出すパッチワーク絨毯へと生まれ変わったものです。

一片一片の全てが異なるデザイン。
天然素材の、藍や茜などを用いた”草木染め”で再染色を施すことで、長い歴史を持つ素材が、色鮮やかなラグになります。
1枚敷くだけで、お部屋が格調高く、洗練された空間になります。
ビンテージラグは全てが一点物です。
タイミングによってはお求めの色、サイズが無い場合も多々ありますが、その出会いもまた愛着が沸く一つの理由となります。
今回は最終の色選定をM様にしていただきました。
カラフルなマルチカラーを選ばれたときは、正直「意外だな!」と思いましたが、実は私もマルチカラー推しだったのでうれしかったです(笑)
【オーバーダイ】していないものもあります

※【オーバーダイ】・・・ビンテージ絨毯をもう1度染め直す、後染めのこと。
遠い国の誰かの日常に寄り添ってきたペルシャ絨毯。
過去の価値を大切にしつつ、手を加えることで次の世代へと受け継がれていきます。
天然木のローテーブル(耳付き天板)

テーブルは天然木 “オーク無垢材” で、自然な仕上がりが特徴です。



天板の側面が耳付き(並々に加工されている)仕様になっており、自然の温かみがプラスされた空間になっております。

空間を引き締める黒脚は、スチールではなく木脚の黒塗装を採用。
スチールのような艶はなく、うっすらと浮かび上がる木目が、ナチュラルな一体感をさらに高めます。
北欧&リゾートのニュアンスを溶かし込む

ラタン(籐)の座椅子はアジアのリゾートの空気を入れてくれます。


小物もナチュラルベースで統一しました。
薄くスライスした白木を、ゆるやかに曲げたスタンドライトは、美しい光のグラデーションで魅了してくれます。
籐で編んだフラワーベースには、パンパスを挿し季節感と色の調和を演出。

籐のフレームのガラスシェルフには、馴染みの良い真鍮のトレイや、ラインがゴールドのフォトフレームを配置。
ガラスの急須はデザイン性の高さもあり「見せる急須」としても。(もちろん実際に使用可能です。)
M様用に選び抜いたマリメッコのプレートは、スタンドを利用し立てて飾りました。
絵柄のデザイン性を活かし、インテリアの一部にすることができました。
全体としての印象

和室の落ち着きのある静けさをベースに、天然木・ラタン(籐)・カラフルなパッチワークラグで、和モダンのなかに遊び心のあるアクセントを取り入れたコーディネートになりました。
暮らしに馴染むナチュラル和モダンテイスト、とても素敵でした!
お客様からの嬉しいお言葉
コーディネート→納品を終えた後、お客様からの「ありがとう」で、初めて一区切りです。
一緒に作り上げた空間は、私にとってもかけがえのない思い出です。
その空間で、これから皆様がどういう暮らしをされるか、想像することで余韻を楽しみます。
学校終わりに帰って来られたお子様たちが、その和室を見てすごく喜んでくれたそうで、見た瞬間は声も出ていなかったんだとか。
想像しただけで可愛く、あったかい気持ちになりました。
お茶会をしている様子の写真もいただき、とても微笑ましかったです。
M様、この度はご依頼いただきましてありがとうございました。
新しくアップデートされた空間で、皆様が思い思いの時間を紡いでいってくださいね。
今回の模様替えで、暮らしが少し心地よくなりますように。

