ハンス・J・ウェグナー展に行ってきました
昨年末、納品で東京に行った際にウェグナー展に行ってきました。
正直、行く前は
「名作がずらっと並んでるんだろうな〜」
くらいの軽い気持ちでした。笑
でも、会場に入ってすぐ
これはゆっくり見ないといけないやつだ…と圧倒されました。


椅子がたくさん並んでいるのに、
なぜか騒がしくない。
むしろ静かで、落ち着いていて、
変に主張してこない。
この感じ、すごくいいなと思いました。

ウェグナーの椅子って、
パッと見たときの派手さはあまりないけど、
脚の線、貫の位置、背のカーブ、
全部がすごく素直。

“デザインしてやったぞ”感がない。
多分これは、「どう見せるか」より
「どう使われるか」を先に考えてるからなんだろうなと。
座面が少しツヤっとしてたり、
肘のところだけ色が濃くなってたり、
小さな傷がいくつもあったり。
ウェグナー自身も、
「完成した瞬間」じゃなくて
「使われ続けた先」を見ていたんじゃないかな、
そんな気がしました。

最近、alboでは
Oldシリーズとして
一度誰かの暮らしを支えてきた家具を
メンテナンスしてもう一度送り出すことをやっています。
正直、手間はめちゃくちゃかかります。
削って、直して、仕上げて、
新品より大変なことも多い。
でも、
「この家具、また誰かの時間を受け止められるな」
って思える瞬間があって、
それがやめられない理由でもあります。
ウェグナー展を見ながら、
ああ、自分はこの感覚が好きなんだなと
再確認していました。


デザインって、
新しい形をつくることだけじゃなくて、
時間に耐えることなんだと思います。
流行って、消費されて、終わるものじゃなくて、
生活の中で削られて、馴染んで、
いつの間にか「当たり前」になるもの。
ウェグナーの椅子はまさにその代表みたいな存在で、
だからこそ、
何十年経ってもちゃんと“今”の空間に立っていられる。
そんなことを椅子を見ながらだらだら考えていました。


alboのオンラインショップでは、
新品だけじゃなく、
時間を重ねた家具も紹介しています。
もし、
「ピカピカすぎる家具より、少し物語がある方が好きだな」
と思ったら、Oldシリーズものぞいてみてください。
きっとこれから先の暮らしに
そっと馴染んでくれる家具があると思います。

